尾田栄一郎さんの人気マンガが原作のアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」の新主題歌「OVER THE TOP」を歌う歌手のきただにひろしさん。「ONE PIECE」の主題歌「ウィーアー!」(1999年)や「ウィーゴー!」(2011年)で知られるきただにさんが、同アニメの主題歌を担当するのは約8年ぶり。アニメがワノ国編に突入した7月から放送され、「帰ってきた!」「熱い!」などとファンの間で話題になっており、9月25日にCDが発売される。きただにさんに「人生を変えた」という「ONE PIECE」への思いや新主題歌について聞いた。

 ◇「ウィーアー!」の緊張 「ウィーゴー!」のプレッシャー

 「ウィーアー!」「ウィーゴー!」は、平成を代表するアニソンで、きただにさんにとって「人生を変えた曲」になった。当初、きただにさんは「ウィーアー!」は仮歌のみを歌うことになっていたが、そのまま歌うことになったのはファンの間ではよく知られているエピソードだ。

 「1994年にデビューして、レコード会社に戦力外通告を受け、路頭に迷いそうになっていた。『ウィーアー!』で人生が変わった。すごいことですよね。この曲に出会えたのは、夢のよう。歌がうまい人はたくさんいるけど、こういうチャンスをいただけたことがラッキーだった。先日もアラブ首長国連邦(UAE)で『ウィーアー!』を歌ったのですが、みんなで合唱してくれた。国境、文化、宗教を超えて愛されている。こんなことってあります!? 『ONE PIECE』が自分の人生の大半を占めている。いい人生ですよね。皆さんのおかげです」

 「ウィーアー!」以来、約12年ぶりに「ウィーゴー!」で「ONE PIECE」の主題歌を担当することになった。アニメが新世界編に突入した際、「ウィーゴー!」が新主題歌として放送された。当時を「とにかくプレッシャーだった」と振り返る。

 「『ウィーアー!』はそれまでで一番緊張した曲。『ウィーゴー!』は一番プレッシャーがあった曲です。スタッフもみんなプレッシャーを感じていました。アニメが新世界編に入り、何だよ……と思われたくなかったんです。難しい曲ですしね。初放送の時は、エゴサをしまくり、『帰ってきた!』というファンの声に感動しました。本当に幸せなことです」

 ◇ONE PIECEソングがあるからチャレンジャーになれる

 新主題歌「OVER THE TOP」は、藤林聖子さんが作詞、田中公平さんが作曲、根岸貴幸さんが編曲をそれぞれ担当し、“ウィーアー!の一味”が再集結したことも話題になっている。

 「これまでと同じ感じなのかな?と思っていたら、また違う。こうきたか!と驚きました。壮大で、テンポも速い。たたみかけるようなところがあり、ドラマチックでもある。歌詞の『OVER THE TOP』のところが熱すぎる! 日曜の朝から熱い!となる楽曲です。オレの強みはロックな部分。公平さんはそれを分かっていただいていて、キーを設定したり、メロディーを作ってくださります。だから、気持ちいいんです」

 きただにさんにとって、同曲のレコーディングはチャレンジでもあった。

 「難しい曲です。いつもそうなんですよね。できないだろ?と挑戦を受けているようなところもあります。それを乗り越えていくのがうれしい。オレ自身、チャレンジャーでいたいという気持ちがあります。年を取っても、まだまだやれるぜ!と思うし、とびっきりの自分を見せたい。ONE PIECEソングがあるからチャレンジャーになれるんです」

 「ウィーアー!」「ウィーゴー!」が平成を代表するアニソンになったように、「OVER THE TOP」も令和を代表するアニソンになるかもしれない。

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