俳優のオダギリジョーさんや女優の麻生久美子さんらが出演する10月スタートのコメディーミステリードラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分)に、俳優の磯村勇斗さんが出演することが8月7日、明らかになった。磯村さんは、ふせえりさんが演じる時効管理課メンバー又来の息子で、鑑識課のエース・又来康知を演じる。

 「時効警察」は、時効が成立した事件にスポットを当てたコメディーミステリー。オダギリさん演じる総武警察署時効管理課の警察官である霧山修一朗が交通課の三日月しずか(麻生さん)らを巻き込んで、“趣味”で時効が成立した事件を捜査する姿を描く。2006年1月期に第1弾となるドラマが放送され、2007年4月期に第2弾「帰ってきた時効警察」が放送された。三木聡さんが脚本・監督を務め、園子温さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、岩松了さんらも制作に参加した。

 「以前から『時効警察』が好きで見ていた」という磯村さんは、又来の息子を演じると聞き、「いやもう、うれしかったですね!」と喜びを表現。「又来さんが強烈なキャラクターなので、息子はどう育っていったんだろう……と気になる部分だったんですよ」とコメントしている。

 康知は紆余(うよ)曲折の人生を歩んでおり、思春期のころはツッパっていたという過去を持つ。磯村さんは、日本テレビ系で昨年10月クールに放送された連続ドラマ「今日から俺は!!」で、相良猛を演じて話題になったが、「今回は康知なりの新しいツッパリ像を出したい」と意気込み、「僕も康知も年齢的にはツッパリ世代じゃないはずなんですけど(笑い)、わざわざ時代をさかのぼって“昭和ど真ん中のツッパリ”をやる……というボケがたまらない!」と語っている。

 また、内藤理沙さんと田中真琴さんが交通課メンバーとして出演することも発表された。内藤さんは浜田山、田中さんは久我山と、シリーズおなじみの、京王井の頭線の駅名と同名のキャラクターを演じる。

 ◇磯村勇斗さんのコメント

 ――まずは「時効警察」への出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

 以前から「時効警察」が好きで見ていたので「ついに皆さんとご一緒させていただける機会が来たのか!」と、うれしかったです。霧山さんと三日月さんのペアがとてもほほ笑ましくて大好きだったんですけど、今回は2人の関係性を目の前で拝見できて、すごくすてきな現場にいるな、と感じています。

 ――素のオダギリジョーさんと麻生久美子さんはどんな方なんですか?

 実は僕、オダギリさんの大ファンで……! オダギリさんが髪を伸ばしたら僕も伸ばして一つ結びにしたり、オダギリさんがレザーのロングコートを着ていたら僕も買ったり……と、デビュー前はよくまねをしましたし、出演作も片っ端から拝見していたんです。ただ、さすがに霧山ヘアはハードルが高くて、まねできませんでしたけど……(笑い)。とにもかくにも、憧れのオダギリさんとの初共演に最初すごく緊張しました。オダギリさんは穏やかな方で、撮影合間も一緒にお話をしてくださるんですけど、やっぱり今でも一方的に緊張します(笑い)。麻生さんも本当におきれいな上に、“永遠の10代“みたいな可愛い仕草がすてきで……! 本っ当にドキドキする現場です。

 ――磯村さんの役は又来さんの息子である康知。この設定を聞いた当初はどう思いました?

 いやもう、面白かったですね!(笑い)。又来さんが強烈なキャラクターなので、息子はどう育っていったんだろう……と気になる部分だったんですよ。ふたを開けたら、最初は優秀な理系男子という描写なのに、回を追うごとに「元ツッパリ」とか、いろんな設定が出てきて……! 僕も康知も年齢的にはツッパリ世代じゃないはずなんですけど(笑い)、わざわざ時代をさかのぼって“昭和ど真ん中のツッパリ”をやる……というボケがたまらない! すごくブレブレで、ツッコミどころが多い人だなって、面白くなりました。

 ――康知を演じる上で、何か気をつけていることはありますか?

 力を入れすぎるわけでもなく、力を抜くわけでもない――「時効」の空気感になじむには、糸をピンと張りつつも、どこかたるむような余裕を残さなきゃいけないと思いながら臨んでいますね。というのも、「時効」は台本を超えたアイデアがたくさん飛んでくる現場。瞬時に反応できる柔軟性と視野が必要ですし、そこにしっかりと食らいついていきたいので、自分からもいろいろ提案させていただいています。

 ――ちなみに、元ツッパリっぷりが出る場面では「今日から俺は!!」の要素も出たりするんですか?

 僕も当初はそうかなって思ったんですけど、あれをなぞると、まったく違うキャラになってしまうので、今回は康知なりの新しいツッパリ像を出したいな、と。母ちゃんと掛け合いともども楽しんで演じたいです。

 ――ふせえりさんとは普段どんな関係なんですか?

 ふせさんとは普段から、息子と母ちゃんみたいな立ち位置ですね。そういえば先日、ふせさんからモリンガというすごく苦い“実”をいただいたんです。食べた後に水を飲むと、ただの水がすごく甘く感じる不思議な実なんですが、僕は少ししか水を飲まなかったから、すごく苦くて、口の中がイガイガしながら撮影をするハメになっちゃって……(笑い)。でも、それも面白いなって! そういうことも全部含めて「時効」の空気なのかなあ、と思って楽しみました。

 ――個性的な監督と脚本家が多数参加する現場というのも、「時効警察」の特徴ですが……。

 三木(聡)さんが作られたベースラインの幹から、柔軟に細い枝を育てていくような感覚なんですけど、監督によってアイデアも演出方法も全然違うので、すごく新鮮です。僕も俳優として、もともとある「時効」の空気を大切にしながら、会話をしっかり楽しんで演じることを意識して臨みたい。最終的に“お芝居を楽しめる体”を自分のものにできたらいいなあ、と思います。

 ◇内藤理沙さんのコメント

 出演が決まったときは、すごくうれしかったです。レギュラー陣の皆さんが12年前と全然変わらず、台本を読んでいても前のシリーズがそのままよみがえっている感じがして、現場に入るのがすごく楽しみでした。現場では皆さん、家族みたいに仲がよくて、一緒に作品を作り上げているんだなって伝わってきます。私もその一員として、視聴者の方に楽しんでもらえるように頑張ります。

 ◇田中真琴さんのコメント

 私が初めて心から面白いと思った邦画が、三木(聡)監督とオダギリ ジョーさんがタッグを組んだ映画「転々」(2007年)でした。あのお二人が関わる「時効警察」に自分が少しでも携われるということで、とても緊張しましたし、うれしかったです! 12年から続く作品に出られるなんて奇跡! 今まで「時効警察」の流れや雰囲気になじみつつ、私たちがいることでさらに加速させられたらなって思います。